長屋の買取業者|連棟式建物を売却する方法
この記事でわかること
Q. 長屋を買取業者に売却するメリットは?
Q. 長屋の買取相場はどれくらいですか?
Q. 長屋の買取業者を選ぶポイントは?
長屋を買取業者に売却するメリット
メリット1:確実に売却できる
一般市場で売れにくい長屋でも、確実に売却できます。長屋の売却方法については「長屋・連棟式建物の売却方法」もご覧ください。
メリット2:切り離し不要
隣接住戸との切り離し調整が不要です。
メリット3:現況のまま売却
リフォームや修繕なしで売却できます。
メリット4:スピーディー
査定から決済まで短期間で完了します。
メリット5:権利調整不要
複雑な権利関係も業者が対応します。
買取相場の目安
状況別の相場
| 状況 | 市場価格比 |
|---|---|
| 接道良好・状態良好 | 50〜70% |
| 接道不良・状態良好 | 40〜60% |
| 再建築不可 | 30〜50% |
| 老朽化が進んでいる | 20〜40% |
価格に影響する要因
| 要因 | プラス | マイナス |
|---|---|---|
| 接道状況 | 良好(法第43条の2m以上) | 不良(2m未満→再建築不可) |
| 立地 | 駅近・都心 | 郊外 |
| 建物状態 | 良好 | 老朽化 |
| 権利関係 | 明確 | 複雑 |
| 再建築 | 可能 | 不可 |
| 土地の広さ | 適度 | 狭小 |
価格の考え方
長屋の買取価格は「一般市場での想定価格 × 状況別の割合」が基準です。再建築可能な長屋は60%前後、 再建築不可( 建築基準法第43条 の接道義務を満たさない場合)の長屋は40%前後が目安です。再建築不可かどうかは価格に大きく影響するため、売却前に役所の建築指導課で接道状況を確認しておくことを推奨します。切り離しの可能性については「長屋の切り離しと単独売却」をご覧ください。
買取業者の種類
訳あり物件専門業者
再建築不可や長屋など、訳あり物件を専門に扱う業者です。
特徴
- 長屋の扱いに慣れている
- 適正価格で買取
- ノウハウが豊富
一般の買取業者
通常の不動産買取業者で、長屋も扱う業者です。
特徴
- 幅広い物件に対応
- 長屋は慎重な対応
- 価格が低くなる場合も
投資家・事業者
賃貸経営や開発目的で購入する買主です。
特徴
- 利回り重視
- 条件次第で高く買取
- 開発の見込みがある物件向き
買取業者の選び方
ポイント1:長屋の買取実績
長屋の買取実績が豊富な業者を選びましょう。
確認方法
- ホームページで実績確認
- 過去の買取事例を聞く
- 長屋専門かどうか確認
ポイント2:複数社から見積もり
3社以上から見積もりを取りましょう。
理由
- 業者によって価格差がある
- 相場を把握できる
- 交渉の材料になる
ポイント3:会社の信頼性
不動産の買取には 宅地建物取引業の免許( 宅建業法第3条 )が必要です。免許番号は国土交通省の検索システムで確認できます。免許番号のカッコ内の数字が大きいほど営業歴が長く(1更新=5年)、信頼性の指標になります。
ポイント4:契約条件の確認
契約条件を詳しく確認しましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 買取価格 | 提示価格で確定か |
| 決済時期 | いつ現金が入るか |
| 諸費用 | 負担者は誰か |
| 契約不適合責任 | 免責か(民法第562条) |
買取の流れ
ステップ1:問い合わせ
買取業者に問い合わせます。
伝える情報
- 物件の所在地
- 建物の構造・築年数
- 接道状況
- 権利関係
ステップ2:現地調査
業者が現地を調査します。
調査内容
- 建物の状態
- 接道状況
- 周辺環境
- 権利関係の確認
ステップ3:価格提示
調査結果に基づき、買取価格が提示されます。
ステップ4:契約
価格に合意すれば、売買契約を締結します。
ステップ5:決済・引渡し
代金を受け取り、物件を引き渡します。
注意点
注意点1:査定価格と買取価格
査定価格と実際の買取価格が異なる場合があります。
対策
- 書面で価格を確認
- 価格変更の条件を確認
注意点2:隣接住戸への影響
長屋を売却すると、隣接住戸に影響がある場合があります。
確認事項
- 境界の確認
- 共有部分の扱い
- 隣接住戸への説明
注意点3:悪徳業者
訳あり物件を狙った悪徳業者も存在します。 宅建業法第3条 の免許を持たない無免許業者は違法です(同法第12条、3年以下の懲役/300万円以下の罰金)。
注意すべき業者の特徴
- 極端に安い価格を提示する
- 契約を急がせる(クーリングオフの説明がない)
- 免許番号を掲示していない
- 見積もりが書面でない
まとめ
長屋の買取業者についてまとめます。
買取のメリット
- 確実に売却できる
- 切り離し不要
- 現況のまま売却
- スピーディー
買取相場の目安
- 接道良好:市場価格の50〜70%
- 接道不良:市場価格の40〜60%
- 再建築不可:市場価格の30〜50%
業者選びのポイント
- 長屋の買取実績
- 複数社から見積もり
- 会社の信頼性
- 契約条件の確認
長屋・連棟式住宅の基本的な仕組みや売却の全体像は「長屋・連棟の売却・買取について」で解説しています。


