築40年以上の家は売れる?古い家の売却方法

築40年以上の家は売れる?古い家の売却方法

物件タイプ別 2026.02.04 公開 2026.04.16 更新
#築古 #売却 #古い家

この記事でわかること

Q. 築40年以上の古い家は売れますか?
A. はい、売却可能です。木造住宅の法定耐用年数は22年(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)ですが、これは税務上の評価であり、建物が使えなくなるわけではありません。土地の価値がありますし、リノベーション需要も増えています。買取業者であれば現況のまま確実に売却できます。
Q. 築40年以上の家の売却価格はどのくらいですか?
A. 建物の担保評価はほぼゼロになることが多く、「土地価格−解体費用」が売却価格の目安です。木造住宅の解体費用は坪3〜5万円(30坪で90〜150万円)程度です。ただし立地が良い場合はリノベーション前提で建物込みの価格がつくこともあります。
Q. 築古物件を高く売るコツはありますか?
A. 複数の買取業者から見積もりを取る(最低3社推奨)、物件のアピールポイント(立地、日当たり、間取り等)を整理する、建築確認済証や検査済証などの建物履歴書類を準備することが効果的です。1981年6月以降の新耐震基準の建物であれば、その点もアピールポイントになります。

築40年以上の家は売れる?

結論:売れる

築40年以上の家でも売却は可能です。木造住宅の 法定耐用年数は22年(減価償却資産の耐用年数等に関する省令・別表第一)であるため、築40年の建物は税務上の価値がゼロになっています。しかし、これは減価償却の計算上の数字であり、建物が使えなくなるわけではありません。

築古物件が売れる背景には、主に以下の需要があります。

まず、 土地としての価値 です。建物の評価がゼロでも、土地の価値は立地や面積で決まります。都市部であれば土地だけでも十分な資産価値があり、売却の大きな根拠になります。

次に、 リノベーション需要 の拡大です。既存住宅の流通が活発化する中、古い建物を安く購入してリノベーションする買い手が増えています。特に木造住宅は構造を活かした改修がしやすく、新築より低コストで理想の住まいを実現できる点が支持されています。

また、築古物件を安く購入して賃貸に出す 投資家の需要 や、築古物件を専門に扱う 買取業者 の存在も、売却の選択肢を広げています。

売却の選択肢

選択肢1:現況のまま売却

古い家をそのまま売却する方法です。

メリット

  • 費用がかからない
  • 手間がかからない
  • すぐに売り出せる

デメリット

  • 価格が下がる傾向
  • 買い手が限られる

向いているケース

  • 早く売りたい
  • 費用をかけたくない
  • 建物に価値がない

選択肢2:解体して更地で売却

建物を解体し、土地として売却する方法です。

メリット

  • 買い手が広がる
  • 土地の価値が明確
  • 住宅ローンが使いやすい

デメリット

  • 解体費用がかかる
  • 固定資産税が上がる場合も
  • 建物の価値を失う

向いているケース

  • 建物の状態が悪い
  • 土地の価値が高い
  • 解体費用を回収できる

更地売却と現況売却の判断基準は「築古物件は解体すべき?更地売却vs現況売却」で詳しく解説しています。

選択肢3:リフォームして売却

リフォームしてから売却する方法です。詳しくは「売却前リフォームの判断」をご覧ください。

メリット

  • 高く売れる可能性
  • 買い手が増える
  • 内覧時の印象が良い

デメリット

  • リフォーム費用がかかる
  • 費用対効果が不明
  • 時間がかかる

向いているケース

  • 建物の状態が良い
  • 立地が良い
  • 費用対効果が見込める

選択肢4:買取業者への売却

築古物件を専門に扱う買取業者に売却します。

メリット

  • 確実に売却できる
  • 現況のまま売却
  • スピーディー

デメリット

  • 相場より安くなる傾向

売却価格の相場

価格の目安

木造住宅の法定耐用年数は22年のため、築年数が増えるほど建物の評価額は下がります。

築年数建物価値の目安
築20年新築時の30〜50%
築30年新築時の10〜20%
築40年新築時の0〜10%
築50年以上ほぼゼロ

価格に影響する要因

要因高くなる安くなる
立地駅近・都心郊外
土地の広さ適度な広さ狭すぎ・広すぎ
建物の状態良好老朽化
リフォーム済み未実施
設備更新済み古いまま

価格の考え方

築40年以上の物件は「土地値」で取引されることが多く、建物の評価額がゼロの場合、以下の計算式が目安になります。

売却価格 ≒ 土地の価値 − 解体費用(更地渡しの場合)

土地の価値は、国土交通省の 公示地価 や 都道府県地価調査 で近隣の地価水準を確認できます。現況渡し(建物付き)で売却する場合は解体費用の控除はありませんが、買い手が解体費用を見込んで値引き交渉するため、結果的に同程度の価格になることが多いです。

注意点

注意点1:耐震基準の確認

1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認を受けた建物は 旧耐震基準 で建てられています。1981年6月1日以降の 新耐震基準(建築基準法施行令の改正)で建てられた建物と比べ、住宅ローンの審査で不利になり、 住宅ローン控除(租税特別措置法第41条)の対象外となる場合があります。築40年の建物は旧耐震基準に該当するため、買い手にとってこの点は大きなハードルです。

注意点2:告知義務

建物の不具合(雨漏り、シロアリ等)は 契約不適合責任(民法第562条)に基づき、買主に告知する義務があります。告知せずに売却すると、契約解除や損害賠償を請求されるリスクがあります。

注意点3:固定資産税の住宅用地特例

建物を解体して更地にすると、 住宅用地特例(地方税法第349条の3の2)が外れ、固定資産税の課税標準が最大6倍に上がります。解体後すぐに売れなければ税負担が増大するため、売却の見通しが立ってから解体に着手するのが安全です。

注意点4:解体費用

木造住宅の解体費用は 坪3〜5万円 が相場で、30坪の住宅なら90〜150万円程度です。鉄骨造やRC造の場合はさらに高額になります。

まとめ

築40年以上の家の売却についてまとめます。

売れる理由

  • 土地の価値
  • リノベーション需要
  • 投資需要
  • 買取業者の存在

売却の選択肢

  • 現況のまま売却
  • 解体して更地で売却
  • リフォームして売却
  • 買取業者への売却

注意点

  • 耐震性の問題
  • 告知義務
  • 固定資産税
  • 解体費用

築古・老朽化物件の売却全般については「築古・老朽化の売却・買取」もあわせてご覧ください。

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