物件タイプ別
相続登記の費用と期間|売却前に知っておくべきこと
公開: 2026年1月10日
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相続登記の費用
相続登記には、必ずかかる費用と、専門家に依頼する場合の費用があります。2024年からの義務化については「相続登記していない土地は売れる?」をご覧ください。
必ずかかる費用
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 登録免許税 | 固定資産評価額の0.4% |
| 戸籍謄本等 | 1通450〜750円 |
| 住民票 | 1通300円程度 |
| 印鑑証明書 | 1通300円程度 |
| 固定資産評価証明書 | 1通300〜400円 |
登録免許税の計算例
例:固定資産評価額2,000万円の土地
登録免許税 = 2,000万円 × 0.4% = 8万円
例:固定資産評価額1,500万円の建物
登録免許税 = 1,500万円 × 0.4% = 6万円
土地と建物合わせて14万円の登録免許税となります。
戸籍収集の費用
相続人を確定するために、被相続人の出生から死亡までの戸籍が必要です。
| 種類 | 1通あたりの費用 |
|---|---|
| 戸籍謄本 | 450円 |
| 除籍謄本 | 750円 |
| 改製原戸籍 | 750円 |
通常、被相続人1人につき5〜10通程度の戸籍が必要です。費用は3,000〜7,000円程度が目安です。
司法書士に依頼する場合
自分で登記する自信がない場合は、司法書士に依頼します。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 基本報酬 | 5〜10万円 |
| 戸籍収集代行 | 1〜3万円 |
| 遺産分割協議書作成 | 1〜3万円 |
| その他実費 | 数千円〜 |
合計費用の目安:8〜15万円程度
複雑なケースの追加費用
以下のような場合は追加費用がかかります。
- 相続人が多い(5人以上):+2〜5万円
- 数次相続:+3〜10万円
- 不動産が複数:1件ごとに+1〜3万円
- 遺産分割調停が必要:+30〜50万円
相続登記の期間
自分で行う場合
| ステップ | 期間の目安 |
|---|---|
| 戸籍収集 | 2週間〜1ヶ月 |
| 遺産分割協議 | 1〜3ヶ月 |
| 書類作成 | 1〜2週間 |
| 法務局での審査 | 1〜2週間 |
合計:2〜5ヶ月程度
司法書士に依頼する場合
| ステップ | 期間の目安 |
|---|---|
| 初回相談・見積もり | 即日〜1週間 |
| 戸籍収集 | 2〜4週間 |
| 遺産分割協議 | 1〜3ヶ月 |
| 登記申請・完了 | 2〜4週間 |
合計:2〜4ヶ月程度
司法書士に依頼すると、戸籍収集が効率的に進むため、やや短縮できます。
期間が延びるケース
- 相続人が多い: 全員の書類収集に時間がかかる
- 相続人と連絡が取れない: 住所調査が必要
- 遺産分割がまとまらない: 協議が長期化
- 数次相続: 戸籍収集が複雑に
最悪の場合、1年以上かかることもあります。
売却前に準備すべきこと
1. 相続人の確認
まず、誰が相続人なのか確認します。
確認方法
- 被相続人の戸籍を取得
- 法定相続人を特定
- 相続放棄の有無を確認
2. 遺言書の確認
遺言書があれば、遺産分割協議が不要な場合があります。
確認場所
- 自宅の金庫や書斎
- 公証役場(公正証書遺言の場合)
- 法務局(自筆証書遺言保管制度)
3. 不動産の状況確認
| 確認事項 | 確認方法 |
|---|---|
| 登記簿の名義 | 法務局で登記簿謄本を取得 |
| 固定資産評価額 | 市区町村役場で評価証明書を取得 |
| 現地の状況 | 実際に訪問して確認 |
4. 相続人全員への連絡
売却するには全員の同意が必要です。早めに連絡を取りましょう。
連絡のポイント
- 相続登記の必要性を説明
- 売却の意向を確認
- 分配方法について協議
費用を抑える方法
1. 自分で登記する
司法書士費用(5〜15万円)を節約できます。
向いているケース
- 相続人が少ない(2〜3人)
- 遺産分割がスムーズにまとまる
- 時間に余裕がある
- パソコンや書類作成に慣れている
2. 法務局の相談窓口を活用
法務局では無料で登記相談を受けられます。
3. 戸籍の広域交付を利用
2024年3月から、本籍地以外の市区町村でも戸籍謄本を取得できるようになりました。郵送の手間と費用を節約できます。
4. 複数の司法書士から見積もり
司法書士の報酬は事務所によって異なります。複数から見積もりを取って比較しましょう。
売却と登記を同時に進める
メリット
- 時間の短縮
- 手続きの効率化
- 費用の節約(同時に進めることで交渉力UP)
流れ
- 買取業者に相談
- 査定・価格提示
- 売却の合意(条件:登記完了)
- 相続登記手続き
- 売買契約・決済
買取業者が司法書士を紹介してくれることも多いです。
まとめ
相続登記の費用と期間をまとめます。
| 項目 | 費用 | 期間 |
|---|---|---|
| 登録免許税 | 評価額の0.4% | - |
| 戸籍等の実費 | 数千円〜1万円 | - |
| 司法書士報酬 | 5〜15万円 | - |
| 合計(自分で) | 数万〜10万円程度 | 2〜5ヶ月 |
| 合計(依頼時) | 10〜20万円程度 | 2〜4ヶ月 |
売却前に相続登記を完了させることが必要です。早めに準備を始めましょう。
当サービスでは、相続登記が未了の不動産についてもご相談を承っています。登記手続きのサポートも含めて対応しますので、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
- Q. 相続登記の費用はいくらかかりますか?
- A. 登録免許税(評価額の0.4%)と戸籍等の実費(数千円〜1万円)が必須。司法書士に依頼すると追加で5〜15万円かかります。
- Q. 相続登記にかかる期間は?
- A. 自分で行う場合は2〜5ヶ月、司法書士に依頼すると2〜4ヶ月程度。相続人が多いと1年以上かかることもあります。
- Q. 費用を抑える方法はありますか?
- A. 自分で登記する、法務局の無料相談を活用、戸籍の広域交付を利用、複数の司法書士から見積もりを取るなどの方法があります。